安倍に「三期目」やる気なし
党則変更でも「来年勇退」したい理由
2017年2月号
東京の下町を南北につなぐ幹線道路である昭和通り。その昭和通りから徒歩で二分ほどの裏通りに喧騒とは無縁の静寂が支配する大きな門構えの老舗料亭「新ばし松山」がある。一月十九日午後六時四十分過ぎ、首相安倍晋三が「松山」の玄関をくぐった。二階の大広間で安倍の到着を待っていたのは経済産業大臣世耕弘成、自民党総裁特別補佐の西村康稔、昨年他界した元法相奥野誠亮の長男で元衆議院議員の奥野信亮、そして元参議院議員の荒井広幸の他、経済界、メディア関係者ら気の置けない側近グループ。出席予定だった文部科学大臣松野博一は文科省で発覚した幹部職員の天下り問題の対応に追われて欠席した。
この日の名目は新年会。特にテーマがあるわけではなく、話があっちへ飛び、こっちへ飛びという雑談会になった。安倍が一方的に話題を提供、それに出席者が相槌を打つというパターンが繰り返された。翌日は通常国会の召集日で安倍は冗談交じりに自ら衆議院の解散に触れ、笑いを誘ったという。
「明日から始まる国会での解散はなくなりました」
それでも何度かは出席者の箸が止まるような発言が安倍の口から飛び出したようだ。{b・・・
この日の名目は新年会。特にテーマがあるわけではなく、話があっちへ飛び、こっちへ飛びという雑談会になった。安倍が一方的に話題を提供、それに出席者が相槌を打つというパターンが繰り返された。翌日は通常国会の召集日で安倍は冗談交じりに自ら衆議院の解散に触れ、笑いを誘ったという。
「明日から始まる国会での解散はなくなりました」
それでも何度かは出席者の箸が止まるような発言が安倍の口から飛び出したようだ。{b・・・