《土着権力の研究》青森県 角弘
地元財界「重鎮企業」に兆す陰り
2017年1月号
青森県の県庁所在地である青森市。かつてG8(主要八カ国)のエネルギー担当相会合が開かれたこともある、市内有数のホテル青森で、二〇一六年十一月一日に地元商工会議所の臨時議員総会が開催された。その直前に決まった百二十人の議員(任期三年)の中から会頭や副会頭、相談役といった幹部らが選任された。二十四人いる相談役企業の中に「角弘」という会社がある。社長の小田桐健藏氏は、〇六年から角弘の社長に就任し、商工会議所幹部の常連だ。商工会議所の議員には選挙で選ばれる一号議員、各業種部会が選任する二号議員に加え、地元の有力企業経営者が就くことが多い三号議員がある。
地元紙「東奥日報」が報じた現在の青森の三号議員企業を見ると、青森銀行やみちのく銀行といった金融機関、青森テレビや東奥日報をはじめとする地元メディアなどがその任にある。NTT東日本青森支店や東日本旅客鉄道(JR東)青森支店といった大企業の現地事業所の責任者もいる。青森以外の人には馴染みの薄い角弘という企業はこれらに肩を並べており、地元財界の重鎮であることがわかる。
複合企業として根を張る・・・
地元紙「東奥日報」が報じた現在の青森の三号議員企業を見ると、青森銀行やみちのく銀行といった金融機関、青森テレビや東奥日報をはじめとする地元メディアなどがその任にある。NTT東日本青森支店や東日本旅客鉄道(JR東)青森支店といった大企業の現地事業所の責任者もいる。青森以外の人には馴染みの薄い角弘という企業はこれらに肩を並べており、地元財界の重鎮であることがわかる。
複合企業として根を張る・・・