シンガポールが「先端研究の都」に
「規制緩和」で世界を魅了する島国
2016年10月号
米自動運転車ベンチャーのヌートノミーが、この八月末にシンガポールで世界初となる自動運転タクシーの公道実験をスタートした。米国企業がなぜシンガポールで公道実験に取り組むのか。「シンガポールは先端技術の実証実験を積極的に受け入れている。そのため行政による規制は極めて緩い」と、先端技術の研究開発事情を取材する専門紙記者は内幕を明かす。自動運転車に限らず先端医療や金融など、先進国では厳しい規制がかけられている分野でも自由度の高い実験ができるため「世界中の先端研究がシンガポールで実証実験を進めている」(前出専門紙記者)というのだ。
シンガポールといえば「つばを吐いたら罰金」「空き缶をポイ捨てしたら裁判所行き」「ロードプライシングによる厳しいマイカーの乗り入れ制限」など、「規制国家」のイメージが強い。が、研究開発においては話は別。「先進国での規制が非常に厳しい先端医療や新薬、バイオテクノロジーなどで研究開発の自由度が極めて高く、政府も自国をリビングラボ(生きた実験室)であると認めている」と、医療問題が専門の大学研究者は明かす。シンガポール経済開発庁も「シンガポールに拠点を置く医療関連・・・
シンガポールといえば「つばを吐いたら罰金」「空き缶をポイ捨てしたら裁判所行き」「ロードプライシングによる厳しいマイカーの乗り入れ制限」など、「規制国家」のイメージが強い。が、研究開発においては話は別。「先進国での規制が非常に厳しい先端医療や新薬、バイオテクノロジーなどで研究開発の自由度が極めて高く、政府も自国をリビングラボ(生きた実験室)であると認めている」と、医療問題が専門の大学研究者は明かす。シンガポール経済開発庁も「シンガポールに拠点を置く医療関連・・・