《企業研究》ファミリーマート
「ユニー吸収合併」お先真っ暗の船出
2016年9月号
「二強時代? うちへの対抗軸? タチの悪い冗談でしょう」。セブン–イレブン・ジャパンの関係者が鼻で笑う。
コンビニエンスストア業界三位のファミリーマートと同四位のサークルKサンクス(CKS)を傘下に持つユニーグループ・ホールディングス(GHD)が合併し、九月一日誕生したユニー・ファミリーマートHD。これに伴い両社のコンビニ事業もCKSを受け皿に統合され、新生ファミリーマートとして再出発。ブランドは「ファミリーマート」に一本化し、「サークルK」と「サンクス」は二〇一九年二月末をメドに消滅させる。
ファミマの店舗数は七月末で国内一万一千八百七十二店、CKSは六千二百五十一店。ユニーGHDでは統合直前の八月になって、「置き換え」と呼ばれる近隣への店舗の移転も含め今後二年半かけてCKSの不採算店約一千店を閉鎖する方針を打ち出したが、現時点における店舗数を単純に合算すると計一万八千百二十三店となり、一万八千八百六十店の「セブンイレブン」とほぼ肩を並べる。
だが、図体こそ同格でもその中身をみると実力差は歴然だ。一五年の国内コンビニの全店売・・・
コンビニエンスストア業界三位のファミリーマートと同四位のサークルKサンクス(CKS)を傘下に持つユニーグループ・ホールディングス(GHD)が合併し、九月一日誕生したユニー・ファミリーマートHD。これに伴い両社のコンビニ事業もCKSを受け皿に統合され、新生ファミリーマートとして再出発。ブランドは「ファミリーマート」に一本化し、「サークルK」と「サンクス」は二〇一九年二月末をメドに消滅させる。
ファミマの店舗数は七月末で国内一万一千八百七十二店、CKSは六千二百五十一店。ユニーGHDでは統合直前の八月になって、「置き換え」と呼ばれる近隣への店舗の移転も含め今後二年半かけてCKSの不採算店約一千店を閉鎖する方針を打ち出したが、現時点における店舗数を単純に合算すると計一万八千百二十三店となり、一万八千八百六十店の「セブンイレブン」とほぼ肩を並べる。
だが、図体こそ同格でもその中身をみると実力差は歴然だ。一五年の国内コンビニの全店売・・・