《経営者東京裁判》大塚 久美子 (大塚家具社長)
奈落に沈む親不孝「家具屋姫」
2016年8月号
父・勝久との骨肉のプロキシーファイト(委任状争奪戦)の果てに大塚家具の経営権を握ってからわずか一年半足らず。長女・久美子が再び試練の場に立たされている。今年に入ってからというもの、売り上げの低下に歯止めがかからないのだ。前年同月比二・一%増となった四月を除けば全店売上高は一月が同一〇・七%減、二月三・七%減、三月一一・八%減。捲土重来を期して五月には「大感謝祭」と銘打ったセールに踏み切ったが、全くの不発で四六・二%もの前年割れ。六月も三八・一%のマイナスへと沈んだ。
「五、六月は最大五〇%オフを掲げて実施した昨年の『お詫びセール』で各々七〇・〇%、四九・六%も伸びたことによる反動減。山高ければ谷深しということ」。大塚家具幹部の一人はこう言い繕うが、頷けるハズもない。平常だった二〇一四年の月次実績を一〇〇とすれば、今年五月は九一・四、六月は九二・六にとどまる計算となり、昨年の増加分以上に後退しているからだ。
業界関係者らが五、六月にも増して「深刻」とみなしているのが三月の数値だ。昨年三月は定時株主総会に向けて勝久・久美子の親子バトルが最高潮に達した月。煽りを食らう・・・
「五、六月は最大五〇%オフを掲げて実施した昨年の『お詫びセール』で各々七〇・〇%、四九・六%も伸びたことによる反動減。山高ければ谷深しということ」。大塚家具幹部の一人はこう言い繕うが、頷けるハズもない。平常だった二〇一四年の月次実績を一〇〇とすれば、今年五月は九一・四、六月は九二・六にとどまる計算となり、昨年の増加分以上に後退しているからだ。
業界関係者らが五、六月にも増して「深刻」とみなしているのが三月の数値だ。昨年三月は定時株主総会に向けて勝久・久美子の親子バトルが最高潮に達した月。煽りを食らう・・・