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社会・文化

《日本のサンクチュアリ》創価学会「婦人部」

最強「選挙マシーン」の恐るべき実像

2016年7月号

 猛暑の中の参院選、日本列島あまねく与野党が舌戦を繰り広げるその最前線で、汗まみれになり地を這うオンナたちがいる。公営団地の片隅、下町の路地、商店街の軒先……、そして海外在住の日本人のコミュニティにも網の目を張り巡らす先鋭部隊。それが公明党の支持母体にして日本最大の宗教組織である創価学会の婦人部だ。消費税率引き上げの際の食料品などへの軽減税率適用、安全保障関連法での自衛隊海外派遣への歯止め―。公明党が安倍晋三政権の独走を時に抑制してきたその背後には、常に婦人部の影が見え隠れする。創価学会の選挙協力がモルヒネのごとく末端神経にまで浸透しきった自民党も、創価学会婦人部の協力抜きには戦えない。安倍内閣の構造を紐解くと、その政策決定に婦人部は底知れぬ影響力を及ぼしている実態が浮かび上がる。信心という衣の裏で策動する「日本最大の選挙マシーン」の虚実に迫る。

裏選対本部は学会系の「仏具店」

 創価学会の定めた「婦人部の日」の六月十日。全国各地の文化会館でこの前後にイベントが一斉に開かれた。その・・・