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経済

レクサスが 売れない理由

章男専権「ブランド戦略」の大失敗

2016年4月号

 またも高級車ブランド「レクサス」の迷走が始まった。小学生向けのランドセルを発売したかと思えば、「最高の逸品」と自画自賛するアンパンを売り出し、揚げ句の果ては展望風呂まで開設する始末。自動車とは何の関係もなく、大衆商品向けとしか思えない下世話なプロモーション手法を使うレクサスの「ブランド戦略」に、トヨタ系販社関係者は「このままではドイツ車に席巻されている国内高級車市場でのトップ奪還など、夢のまた夢」とため息をつく。しかし、この的外れなコマーシャル戦略に対してトヨタ自動車社内からの表立った批判はないという。それもそのはず、レクサスのCM戦略は事実上、豊田章男社長の専権事項だからだ。
ベンツに大差をつけられて
 レクサスブランドのグッズ「LEXUS collection」の二〇一六年春夏コレクションにランドセルが追加された。素材に、車両価格三千七百五十万円の超高級スポーツカー・レクサス「LFA」で採用されたカーボン繊維「リアルソフトカーボン」などを使っているのがセールスポイント。価格も十五万円(消費税込み)と、レクサスブランドにふさわし・・・