「NHK籾井」が 捨て身の大暴れ
「会長続投」の企みを誰が阻止するか
2016年5月号
天下の公共放送NHKの籾井勝人会長が制御不能なゴジラのごとく暴走している。四月二十五日付の人事では定数十人の理事のうち、六人を新たに登用したが、「籾井のモミモミ」と皮肉られるゴマすりばかり。人事の直前に発売された『週刊文春』は「籾井会長大暴走を支える『NHK美人記者』」の見出しで、首相に深く食い込む政治部記者が籾井氏と首相の間を取り持つ形で、籾井体制を下支えしていると報じたが、これはいささか現実と異なる。むしろ逆であり、首相の「操り人形」として就任したはずの籾井氏が来年からの二期目を視野に、反安倍と目される面々を重用してNHK内部の基盤を固める逆襲に打って出た。いまや籾井氏は安倍政権にとって獅子身中の虫と化したのである。
独断専行の新理事登用
籾井氏の下でNHKの不祥事が続発し、組織がガタガタとなる中で、自民党の逓信族の実力者とされる川崎二郎情報通信戦略調査会会長、佐藤勉国会対策委員長らは二〇一六年度NHK予算の国会審議中の三月に「籾井氏には一七年度予算の策定に関わらせない」と断言していた。一六年度のNHK予算の国会承認までは容・・・
独断専行の新理事登用
籾井氏の下でNHKの不祥事が続発し、組織がガタガタとなる中で、自民党の逓信族の実力者とされる川崎二郎情報通信戦略調査会会長、佐藤勉国会対策委員長らは二〇一六年度NHK予算の国会審議中の三月に「籾井氏には一七年度予算の策定に関わらせない」と断言していた。一六年度のNHK予算の国会承認までは容・・・