誤審のスポーツ史15 バスケの醜悪な「泥仕合」中村 計 (ノンフィクションライター) 2016年3月号 前代未聞の誤審騒動に発展した。 昨年十二月二十八日、女子バスケットボールWリーグの強豪・シャンソン化粧品は、デンソー戦で疑惑の判定をした五十六歳の主審の男性に対し静岡地裁に三千万円の賠償金等を求める訴えを起こした。 国内スポーツ界において「誤審」が法廷闘争にまで持ち込まれたケースは、おそらく例がない。