「伊勢志摩サミット」日本の泣き処 「難民問題」で白眼視される議長国 2016年3月号 政権延命を優先するなら、悲惨な現実から目をそむけた方が得策だ。積極的平和主義に偽りがないなら、一時的に国民の支持を失ってでも決断すべきことがある。八年ぶりに日本が議長国となる伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)では、総理大臣・安倍晋三の「地球儀を俯瞰する外交」が文字通り、地球上の全ての人のための道なのか、一国平和主義の偽装に過ぎないのかが明らかになる課題がある。