韓国製造業の「断末魔」 「打倒日本」を目指した業界が総崩れ 2016年3月号 過去十年、サムスン電子を筆頭にグローバル市場で名をはせた韓国製造業の退潮が一層鮮明になってきた。韓国国内では「技術で日本にかなわず、コストで中国に及ばない」と苦境の原因が説明されるが、それは結果論にすぎない。最大の要因は鉄鋼から自動車、半導体、航空機まで日本を模した「フルライン産業国家」を目指した歴代政権の政策の破綻にある。産業、外交、スポーツ、文化など日本の手がけるものは何でもやるという過剰な対抗心が韓国産業の息切れを招いている。