経営苦境「国際帝石」の正念場 石油再編「最終章」二つの選択肢 2016年3月号 日本のエネルギー産業で最優良企業と言われた国際石油開発帝石(インペックス)の運命が暗転している。もちろん世界を揺るがす原油価格急落が引き金だが、豪州、カザフスタンなどへの強気の大型投資の目算が外れ、収益の大黒柱だったインドネシアの優良権益を失ったことが大きい。油ガス田開発だけでの生き残りが難しくなるなか、精製・販売など下流のエネルギー事業会社との再編が現実味を増している。