美の艶話 2 女一人男二人の「別解釈」安村 敏信 2016年2月号 尾形光琳の『紅白梅図屛風』は光琳晩年の最高傑作として国宝に指定されている。 図は中央に巨大な水流が文様化されて描かれ、その背景には金箔が貼られ、右に曲線的な紅梅、左に直線的な白梅を配す。水流の波紋は、後に光琳波と呼ばれて工芸意匠に多用されるものだ。