おまえ百まで、わしゃ九十九まで、などというけれど、毎日新聞一月三日付の記事によると、妻の四人に一人は夫と同じ墓に入りたくないらしい。この世で共に白髪になるだけでいい加減うんざりしているというのに、死んだ後まで一緒はいやなのであろう。

　夫のほうにも忌避派がいるが、そう回答した率ははるかに低く、十人に一人だ。この落差は、定年後の暮らし方を聞かれて、亭主は行動を共にしたいと望んでも、女房はそれをうるさがるのに似ている。