「豹変」するアジアの穏健イスラム国家 中東以上に「暴力的勢力」が増大 2016年2月号 アジアのイスラム教徒が暴力と不寛容への傾斜を強めている。一月に連続して起こった、インドネシア・ジャカルタやパキスタン北西部の大学でのテロ事件は氷山の一角で、バングラデシュやマレーシアなど従来は「穏健」とされた国でも、イスラム教徒の「原点回帰」現象が起きている。アジアは世界最多の、十億人以上のイスラム教徒を抱えているだけに、イスラム教徒の暴力増大は、中東の過激派以上に懸念を呼んでいる。