韓国に「寝返られた」中国 挫折した習近平「南北朝鮮外交」 2016年2月号 中国経済の歯車が逆転を始めた。一月に発表された二〇一五年の経済成長率は六・九%と二十五年前の水準まで下がった。二十五年前と言えば、江沢民政権の末期だ。 予想を超える引き潮の勢いに焦りがあるのか、このところ習近平国家主席の打つ手打つ手が裏目に出ている。軍事改革の最中の一月六日、北朝鮮の金正恩第一書記が「水爆」実験を行ったが、習近平は何もできなかった。なぜならその時、人民解放軍には指揮中枢がなかったのだ。