人工知能(AI)や衛星通信を使った「近未来車技術」の取り組みを喧伝するトヨタ自動車。だが、二十年近く「本家本元」を自任してきた次世代環境車(エコカー)競争では見劣りが目立ってきた。ハイブリッド車(HV)一本槍でエコカー競争のトップに君臨できたのも今は昔。看板車種の「プリウス」はフルモデルチェンジしたものの、先代までの勢いはない。しかも、海外ではHVのエコカー認定を見直す動きが加速している。ライバル企業は、より環境性能の高いプラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)の開発にシフトしているが、トヨタの動きは鈍い。