「対立激化」 関西電力と中部電力 顧客と電事連会長職の「争奪戦」 2016年2月号 電力小売り全面自由化が目前に迫る中、電力業界二位の関西電力と同三位の中部電力の鞘当てが激しくなっている。関電は悲願の原子力発電所再稼働を手中にし、安価な電気料金で中電の管内に侵攻を画策。片や、中電は業界首位の東京電力と経済産業省にすり寄ることで、関電の追い落としを狙っている。両社のいがみ合いは電気事業連合会の会長人事にまで波及しており、かつては批判の的にもなった電力業界の強固な結束力も、今や風前の灯だ。