プーチン「謎だらけ」の娘たち
後継者は「次女」の可能性
2015年12月号
ロシアのプーチン大統領の次女が、同国の最高学府モスクワ大学で有力プロジェクトの長を務めるばかりか、夫と合わせて数千億円規模の資産を築いていることが明らかになった。次女の取り巻きには、ロスネフチ社長のイーゴリ・セチンらプーチンの側近中の側近が含まれており、プーチン政権の「次」をうかがう若手エリート・グループの中でも、資産と血統、人脈で際立っている。クレムリン・ウオッチャーの間では、「ポスト・プーチンは次女?」との臆測まで広がっている。
近年、ロシアでこれほど関心を引いた写真はなかった。
モスクワ大学が最近発表した広報資料に、眼鏡をかけた、ショートヘアの若い女性が写っていた。その女性は、同大学の若手研究者育成プロジェクト「イノプラクチカ」のカチェリーナ(エカチェリーナ)・チホノワ理事長とされた。
この名前と顔は、世界中で関心を集めた。同名の同年輩の女性が一昨年、スイスとモスクワで開催された「アクロバティック・ロックンロール」世界選手権に、ペアで出場して上位に食い込んでいたからだ。
「骨相学の専門家などが動員されて、大きな議論になりましたよ。この二人のチホノワ・・・