《政界スキャン》
安倍は本当に首相を続けたいのか?
2015年9月号
安倍晋三がおかしい。この夏、三度も地元に入った。
一つは七月下旬、日帰りで昭恵夫人肝いりの農作業着のファッションショーを見た。他愛のない中身だけに、理由は分からない。
二つは八月初め、皇太子ご臨席の行事出席。日帰りでもあり、おととしも先例はある。お気に入りの萩生田光一総裁特別補佐が同行した。自民党若手議員の相次ぐ失言は、萩生田をまねたゴマすり競争が温床だ。こんな時に、と良識ある党幹部は眉をひそめた。
そして十日後、安倍はお盆に二泊三日で、昭恵夫人と選挙区を念入りに回っている。入院中の秘書や支援者を見舞い、父親の墓参り、弔問を数軒、他にお祭り、花火大会、除幕式を回り、人混みを練り歩いた。選挙態勢である。
お盆は昨年夏にも帰省している。同じ「選挙運動」をこなして三カ月後、解散を断行した。
振り返ると、八月に地元入りした時点で、安倍は年内解散を決意していた。お盆は「選挙区の草取り」だったわけだ。
伝統的に首相は在任中、地元に入らない。「里心がついた・・・
一つは七月下旬、日帰りで昭恵夫人肝いりの農作業着のファッションショーを見た。他愛のない中身だけに、理由は分からない。
二つは八月初め、皇太子ご臨席の行事出席。日帰りでもあり、おととしも先例はある。お気に入りの萩生田光一総裁特別補佐が同行した。自民党若手議員の相次ぐ失言は、萩生田をまねたゴマすり競争が温床だ。こんな時に、と良識ある党幹部は眉をひそめた。
そして十日後、安倍はお盆に二泊三日で、昭恵夫人と選挙区を念入りに回っている。入院中の秘書や支援者を見舞い、父親の墓参り、弔問を数軒、他にお祭り、花火大会、除幕式を回り、人混みを練り歩いた。選挙態勢である。
お盆は昨年夏にも帰省している。同じ「選挙運動」をこなして三カ月後、解散を断行した。
振り返ると、八月に地元入りした時点で、安倍は年内解散を決意していた。お盆は「選挙区の草取り」だったわけだ。
伝統的に首相は在任中、地元に入らない。「里心がついた・・・