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社会・文化

中国から「感染症」が続々襲来

厚労省の「無策」が国民を脅かす

2015年7月号

「遠くない将来、東京では熱帯の感染症が蔓延し始めるでしょう」  感染症の専門医が不安な見通しを語る。その理由は「中国人が病原を持ち込むから」だという。  中国からの訪日旅行者が急増中だが、注目すべきは約三分の一を占める南部・広東省の人たちだ。改革開放により急成長をとげたイメージとは対照的に、広東省は感染症の巣窟という側面も持つ。例えば、二〇〇二年に話題となったSARS(重症急性呼吸器症候群)は、広東省の農協職員が発症したのが最初だと考えられている。  広東省で感染症が発生しやすい原因は、伝統的な食文化に求められる。古くから「食は広州にあり」と言われ、多種多様なものを食材としてきた。  SARSの自然宿主はキクガシラコウモリである。これをジャコウネコ科のハクビシンが食べる。ハクビシンは糖度の高い果実を好み、日本では果樹園を荒らす害獣と見なされているが、広東省では高級食材だ。ニンニクや醤油と共に煮込むと美味だという。SARSは、ハクビシンからの感染が疑われている。 デング熱の患者数は八十倍に  SARSに限らず、感染症の多くは動物由来だ。例・・・