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政治

民主党「解体処分」のすすめ

野党再編に不可欠な「自主的解党」

2015年6月号

「負けは負けです。叩きのめされました」  政界の異端児、大阪市長橋下徹が掲げた大阪都構想に対して、僅差とはいえ大阪市民が「ノー」の審判を下した。橋下はかねて「負けたら辞める」と言っていた通り直ちに政界引退を表明した。ここまでの動きは想定内だったが、その表明をきっかけに政界に様々な化学反応が起きている。橋下とともに維新の党を立ち上げた江田憲司も党の代表を辞任し、幹事長だった松野頼久が後任の代表に就任した。この間、わずか二日。維新の党は「小火」の段階で消し止め、次に向けて始動した。  ところがその火の粉が野党第一党の民主党に飛び火。逆にもらい火した民主党に火の手が上がった。消火に手間取る民主。早くも「民主党解体論」までが囁かれる。  岡田克也が民主党代表の座に返り咲いて約半年。岡田が網膜剝離で手術を受け、なお視力の回復が思わしくないという事情があるにせよ、民主党の低迷は目を覆うばかりだ。岡田体制で臨んだ四月の統一地方選は地方組織の弱体化を浮き彫りにした。  来年の参院選まで一年余。再建どころか民主党限界説の方が説得力を持ち始めたのだ。 細野豪志が仕組んだ党内分断工作・・・