《罪深きはこの官僚》 吉野恭司(資源エネルギー庁大臣官房審議官)
この人こそ「原子力ムラの代理人」
2015年5月号
二〇三〇年の「エネルギーミックス(電源構成比)」策定に向けた準備が進められているが、その中で「原子力ムラの代理人」(経済産業省担当記者)として動いているのが、資源エネルギー庁の大臣官房審議官、吉野恭司だ。
「エネルギー需要がどうなっていくのか。その上で再エネをどうするのかという議論を進めていきたい」
今年一月三十日に開かれた、経産省に設置された有識者会議の直後、吉野はこう語っていた。再生エネルギーを重視しているかのような物言いだが、そもそも「口数が多いだけで内容がない人物」(前出記者)だという。人当たりはよく、記者の囲み取材にはこころよく応じる一方で、リップサービスはほとんどしない。
吉野は事務方の責任者の一人だが、現在進められている有識者会議の途中経過をみると再エネの取り扱いについての議論はほとんど進んでいない。それどころか吉野は「官邸の今井尚哉秘書官らと通じて、原発比率を上げることに執着していた」(同前)という。この有識者会議や、電源コスト等を議論する検証委員会などには必ず経産省の原発推進の立場で出席する。その・・・
「エネルギー需要がどうなっていくのか。その上で再エネをどうするのかという議論を進めていきたい」
今年一月三十日に開かれた、経産省に設置された有識者会議の直後、吉野はこう語っていた。再生エネルギーを重視しているかのような物言いだが、そもそも「口数が多いだけで内容がない人物」(前出記者)だという。人当たりはよく、記者の囲み取材にはこころよく応じる一方で、リップサービスはほとんどしない。
吉野は事務方の責任者の一人だが、現在進められている有識者会議の途中経過をみると再エネの取り扱いについての議論はほとんど進んでいない。それどころか吉野は「官邸の今井尚哉秘書官らと通じて、原発比率を上げることに執着していた」(同前)という。この有識者会議や、電源コスト等を議論する検証委員会などには必ず経産省の原発推進の立場で出席する。その・・・