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政治

やっぱり「輿石支配」の民主党

「院政」続行で絶望の党改革

2015年2月号

「輿石東参院副議長の権勢や影響力なんて所詮、虚像だと分かっていたのだけど……。それでも輿石氏の院政は続くのだろうね」  一月十八日に行われた民主党代表選挙で、十年ぶりに代表に返り咲いた岡田克也元副総理に逆転負けした細野豪志元幹事長の陣営幹部はこう選挙戦を振り返った。細野氏が輿石氏の支持・支援を得ようと、盛んに働きかけをしたことへの徒労感を漏らしたのだ。  代表選の一回目の投票を制したのは、二百九十八ポイントを獲得して岡田氏の二百九十四ポイントを上回った細野氏であり、民主党に新しい風が吹いてきたかと思わせた。  だが決選投票では、一回目の投票では三位だった長妻昭元厚生労働相を支持していた旧社会党の赤松広隆前衆院副議長のグループの票が岡田氏に流れた。その結果、岡田氏が細野氏に十三ポイント差をつけて再び代表の座に就いた。 「鵺のような人が仕切っている」  左派・リベラル色の濃い赤松グループの背後には、やはり旧社会党出身で「日教組のドン」として連合とのパイプの太い輿石氏がいると誰もが考える。  実際、長妻氏の推薦人名簿、特に参議院議員側をみると・・・