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社会・文化

「カジノ利権」で蠢くキナ臭い連中

セガサミー会長銃撃も関係か

2015年2月号

 赤い靴の少女の像が悲しげに海を見つめ、横浜マリンタワーが見下ろす先には氷川丸の船体が浮かんでいる。横浜市民だけでなく、全国から訪れる観光客にも親しまれてきた山下埠頭が何やら騒がしい。事情通の港湾企業関係者が語る。 「昨年からいきなり浮上したカジノ誘致が、みるみる現実味を帯びている」  当初、昨秋の臨時国会での成立が確実視されていた統合型リゾート(IR)法案は閣僚辞任騒動などの影響で廃案に追い込まれた。推進派の今国会にかける意気込みは並々ならぬものがあるが、カジノ法案の成立が現実味を増す中で、有象無象がカジノにたかり、聞こえてくるのはキナ臭い話ばかりだ。 早くも暴力団の影  超党派の国際観光産業振興議員連盟(カジノ議連)の会長である細田博之幹事長代行ら自民党内の推進派議員は一月二十六日、議員会館の細田氏の部屋に集まった。この会合には、シリアの邦人人質事件への対応で多忙を極めていたはずの加藤勝信官房副長官が呼びつけられ、政府・与党挙げての取り組みであることをアピールした。  五年後に迫った東京五輪に間に合わせるためには「ギリギリ」(政治部記者)・・・