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経済

《企業研究》フジテレビ

日枝会長「老害」でどん底へ転落

2015年2月号

 無残―ともいえる数字がずらり並ぶ。「フェイス・オブ二〇一四」四・〇%、「ONE PIECE」三・三%、「オールハワイナイトフジ二〇一五」四・四%、「鶴瓶のうるさすぎる新年会」三・六%……年末年始にかけてゴールデンとプライムの夜帯で放送されたフジテレビの番組の世帯視聴率(関東地区)だ。

 この結果、一月一週(二〇一四年十二月二十九日~一五年一月四日)の同夜帯における週間平均視聴率で在京民放キー局五社中の最下位へと転落。「不動の五番」と揶揄されてきたテレビ東京にすら置いてきぼりを喰らうという大惨敗を喫し、一九六三年の視聴率調査開始以来初となる屈辱を味わうハメに陥った。

 八一年にそれまでのキャッチフレーズ「母と子のフジテレビ」を「楽しくなければテレビじゃない」へと大転換して「笑っていいとも!」や「オレたちひょうきん族」など斬新な形のバラエティ番組を次々と創出。八二年に年間視聴率でゴールデン、プライム、全日帯のいずれもトップになる「三冠王」を達成するや、九三年まで十二年間連続三冠王を記録するという金字塔を打ち立てたフジ・・・