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経済

みずほ銀行が また「反社融資」

仕手銘柄の株価操作にまで「加担」

2015年1月号

「みずほはまだ懲りないのか。脇が甘すぎる」  大手メガバンクの融資担当者は呆れかえる。  二〇一三年発覚した子会社を経由した暴力団への融資により、辛酸を舐めたみずほフィナンシャルグループ(FG)。この融資で実は指定暴力団が直接関与していたのは一件のみ。しかもほとんどが提携の自動車ローンだった。中身を精査すれば実は「たったそれだけ」だったが、近年の反暴力団の社会情勢に加え、みずほの隠蔽体質が金融庁の逆鱗に触れ委員会設置会社の移行という重刑が科せられた。  そのみずほがまたぞろ怪しげな融資に手を染め続けていることが取材で明らかになった。今回は子会社ではなくFGの中核を担うみずほ銀行が疑惑まみれの事業に直接融資枠を設定した上、それが株価操作に関係した疑いまで浮上しているというから尋常ではない。 「地銀も食わない」融資先  舞台となったのは東京・文京区にあるみずほ銀行、江戸川橋支店。一四年十一月二十一日、同支店と取引のある「リミックスポイント」という東証マザーズ上場会社が、みずほ銀と二億円の融資(当座貸越)枠の契約を結んだと発表した。リミックスは中古・・・