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社会・文化

台風も火山も「予知」はできない

「嘘つき」気象庁に予算拡大の愚行

2014年11月号

 気象庁の「法螺」にいつまでつき合わされるのか。台風予想を外して悪びれもせず、今度は傘下の火山観測予算を噴火被害にかこつけて増加させようとしている。  十月十四日。三連休明けの火曜日、関東地方は朝から強い風が吹きつけるものの雨はほとんど降らなかった。昼前には青空が見え始め、午後には「台風一過」となった。前週から日本に近づいていた台風十九号は関東を未明に襲い早々と太平洋に抜けていた。  関東近辺の多くの学校が、事前にこの日の休校を決めていた。一部教育委員会は後日「謝罪」ともとれる文書を保護者に配布して釈明しなければならなくなった。全国紙科学部OBが語る。 「台風が来て学校に行くかどうかなんて親が決めればいい話。気象庁が必要以上に煽ったことで教育委員会や学校が対応せざるを得なくなった。これは何も空振りしたところだけの問題ではない」  前日の十三日、台風が関西地方に最接近し強い風雨が襲った。これについて気象庁が大きく外したわけではない。ただ、同庁の過大な呼びかけによりJR西日本が事前に運休を決めていた。私鉄各線は運行していたため利用者からの不満が殺到。学校休校どころで・・・