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さまよえる韓国「対日外交」

首脳会談「拒否」はいつまで続くか

2014年10月号

「ネピドーでのウイナーは岸田、ルーザーは尹炳世」。八月上旬、ミャンマーの首都で開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)。そこで繰り広げられた外交戦の結果を、各国の外交担当者たちはこう評した。日本は米、中、韓、朝と、望んでいた外相会談を次々に実現。そのあおりを最大に受けたのが韓国という評価だった。  韓国の敗北を象徴する場面は、八月十日夕刻にやってきた。ARFの会議が最終盤にさしかかり、尹氏が参加した外相最後の発言者として、韓国の政策を訴えていた。会場にいた岸田文雄外相が目配せすると、一人の人物がスッと立ち上がった。目配せした先にいたのは、北朝鮮の李洙舷外相だった。二人は相次いで会場を後にすると、脇にある小会議室に入って話し込んだ。尹氏の後ろに座っていた韓国政府代表団は仰天し、慌てて廊下に飛び出すと、近くにいた日本政府関係者に「デブリーフィング」を要請した。日本政府は米韓に配慮し、「会談」という言葉を避けたが、韓国政府関係者は「着席した立派な会談だった」と皮肉った。 「意固地すぎる」という評価 「周辺外交はまるでダメ」と評されてき・・・