官邸最大の弱点は 「人材貧困」
主要スタッフ「全員留任」の裏事情
2014年9月号
「史上最強官邸なんていわれているが、本当かね。菅の剛腕によって危ういバランスを保っているだけじゃないか」
官邸運営の難しさを知る、自民党の閣僚経験者はこう語る。
内閣改造を前に八月上旬には官房長官の菅義偉を筆頭とする官邸スタッフの留任が早々に決まった。第一次安倍内閣との最大の違いは安倍を支える官邸の強力な布陣だとされる。留任は順当とも思えるが、実はそうではないと全国紙政治部記者が語る。
「菅さんは八面六臂の活躍だが、残りのメンツは問題だらけ。やむなく留任となった人間もいる」
前出の閣僚経験者も「むしろ秋以降に地雷になるような問題人物が残った」と語り、不安要素が山積しているという。
衛藤留任に米国が懸念
その筆頭が官房副長官の世耕弘成だ。実は、「今回の人事で真っ先に『入閣させてほしい』とせがんだのが世耕だ」(前出記者)という。参議院議員として四期目の入閣適齢期である世耕は、「安倍首相に入閣を直訴した」(官邸関係者)のだ。しかし実現しなかったのには、それなりの理由がある。
参院跫町宿舎での「リーク大会」はもはや恒例行事だ。発・・・