NY市場「オバマ暴落」近し
「量的緩和終了」で上昇相場に変調
2014年8月号
ニューヨーク株式市場のダウ株価が一万七千ドルの壁を破って、逆に「バブルはいつまで続くのか」との心配が高まっている。オバマ政権は内政・外交ともにヨレヨレで、量的緩和(QEⅢ)は十月に終わる。「早ければこの八月が転機になり、上昇相場に変調が来る。『オバマ暴落』時間の問題」――こう見て、手ぐすね引く投機筋が多い。
ブラック・マンデーを上回るか
「何しろオバマは戦後最悪、最低の大統領と、世論が、今や大声で言い出した。国内問題でも国際的問題でも、米国の現政権が何もできないと、どんな事件が勃発するかわかったもんじゃない。そこに一九八七年のブラック・マンデー級の下げがあれば、世の中は『オバマ暴落』と呼ぶだろうね」。こう言うのは、有力ヘッジファンドの運用担当者。もっともこの御仁に「運用成績は?」と聞くと、「実は市場平均に負けた」と認めた。
今年前半、大手ヘッジファンドの半分以上が運用に失敗した。大寒波で米国経済が躓き、ウクライナで紛争勃発と、悪材料が続出したにもかかわらず、シェールガス革命の恩恵、米企業の自社株買い、QE?の資金供給があって、NYダウのみか、S&P5・・・