北朝鮮がまたしても「理解不能」（中国外交筋）の行動に出ようとしている。四月二十四日には韓国側から「既に（核実験の）準備が完了している」という情報が流れ、昨年二月に続く四度目の核実験が行われようとしている。

　四月九日に北朝鮮で開かれた最高人民会議で、昨年、北朝鮮の内閣に新設された「原子力工業省」のトップに、李済善・前原子力総局長が就任していたことがわかった。「核開発の主人公」（韓国ＫＢＳ）とも称される李は、核兵器の小型化を進めるという重要な任務で先頭に立つ人物だ。

　過去、二〇〇六年、〇九年、一三年に行った実験により、北朝鮮の核爆弾は徐々に進化しているとみられている。ただし同時に開発を続けている長距離弾道ミサイルに搭載可能であるかは、各国情報機関も把握していない。

　三月三十日、北朝鮮外務省は突如として「核抑止力を強化するため、新しい形態の核実験も排除しない」と発表。北朝鮮は過去の実験前に必ずミサイルを発射しており、外務省報道官が実験の予告を行う。今回もこの条件に一致しており、四月に入り韓国は「いつ核実験が・・・