従軍慰安婦をめぐる発言で物議を醸したＮＨＫ会長籾井勝人。役員や局長ら幹部を交えた内部の会議では「いろいろ報道され、現場には迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝のポーズを取る一方、ＮＨＫ経営委員会では「従軍慰安婦は戦争をしているどこの国にもあった」などの発言に触れ「どこが悪いのか」と反省のかけらも見せていない。その籾井の首に誰も鈴を付けられないまま、真空状態の中で籾井は浮遊している。

　内部では「二〇一四年度ＮＨＫ予算案を審議する三月の衆参両院総務委員会で、また失言と放言が飛び出して、辞任せざるを得なくなるのではないか」（ＮＨＫ幹部）との見方が出ているものの、籾井を守る首相安倍晋三と官房長官菅義偉の無言の圧力を感じて「ＮＨＫ内部から会長辞任を求める動きが出てくるような空気ではない。もはやＮＨＫは脳死状態だ」と第一線の記者は語る。

「本業にも支障を来している」

　無能な籾井をＮＨＫ会長に押し込んだ張本人の菅や副総理兼財務相麻生太郎は、今のところ嵐が過ぎるのを何とかやり過ごして籾井体制を持たせようと・・・