血税「がぶ飲み」する国交省と自民党
亡国の「六兆円」海峡道路計画が復活
2013年12月号
国土強靭化で追い風が吹く自民党と国土交通省。「防災」の名目で多くの公共事業が計画される中、一度は消えたはずの「海峡横断プロジェクト」という壮大な「ムダ事業」まで復活しようとしている。
「国土交通省の官僚は自民党議員へのレクチャーで大忙しだ」
全国紙国交省担当記者はこう語る。自民党中堅議員の一人は、「強靭化の名の下に自民党は国交省に踊らされているだけではないか」と疑問を呈する。
自民党は国交省の使い走り
十月、新たな関門海峡道路計画が報じられた。関門海峡には下関市(山口県)と北九州市門司区(福岡県)を結ぶ、関門トンネルと関門橋の二ルートが存在する。このほかにJRの通常線と新幹線の二つのトンネルがあり、本州と九州を結ぶ文字通りの大動脈がこの海峡に集中している。
今回報じられたのは、両岸の山口県と福岡県が今年度予算で計三百万円の調査費を計上し、「第三関門道路」建設に向けて動き出していることだ。両県は言うまでもなく安倍晋三首相と麻生太郎副首相の地元である。福岡の中堅建設会社経営者は語る。
「二十年以上前からあった計画だが、昨年の・・・