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政治

滝西清吉 京都国際文化交流財団理事

古都の「裏社会」に巣食う怪紳士

2013年11月号

 遷都から一千二百年余り。京都には多くの妖怪が棲んでいる。その妖怪は、京都のさまざまな組織に食い込む。西陣の白物問屋の主人はこう語る。

「京都は出る杭を打つ風土。大きくなりそうな人物、企業は徹底的に食いものにされて潰してしまう。任天堂のように、喰らいつかれるまえに一気呵成で世界的企業になったのは運がいいケース」

 新興勢力に集まる有象無象の中でも、一様に口が重くなる人物がいる。滝西清吉。京都を拠点として長年、政財界のみならず、京都の典型的な権力者である同和関連団体や暴力団とも繋がってきたとされる人物だ。

 京都の目抜き通りである河原町通が丸田町通と交差する市内中心地。御所からもほど近い高島町に本拠を置く「京都国際文化交流財団」(以下、国際財団)という団体がある。滝西は同財団の理事を務めている。

 これとは別に、滝西はネプロジャパンというジャスダック上場企業の事実上のオーナーでもある。同社は、一九九一年に中京区で創業し、携帯電話各社と代理店契約を結んで京都市内で「携帯ショップ」を営んできた。その後業態・・・