自動車業界脅かすアスベスト問題
三菱自で「労災隠蔽」疑惑が浮上
2013年11月号
二〇〇〇年に発覚した大規模リコール隠しによる経営危機から、「オール三菱」の支援で再建を進めてきた三菱自動車(以下、三菱自)で、アスベスト労災の「隠蔽疑惑」が浮上している。背景には、補償コストを最小化したいという自動車産業界の思惑が見え隠れするが、一方で大クライアントの意向を忖度したかのようなマスメディアの「及び腰」の報道姿勢が事態を一層不透明なものにしている。