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経済

トヨタVSホンダ全面戦争へ

ハイブリッド車戦線に「異状」あり

2013年8月号

 二〇一三年六月三十日、ホンダは主力の中型セダン「アコード」を全面改良した。新型「アコード」では全車に新開発のハイブリッドシステムを搭載し、ガソリン一リットル当たり三十キロメートル(JC08モード、以下同)と、超低燃費ガソリンエンジンを搭載する軽自動車並みの燃費性能を実現、業界の注目を集めた。その背景にはトヨタ自動車が初代「プリウス」から踏襲する「パラレル方式」とは一線を画した、「シリーズ方式」によるハイブリッド車(HV)の実用化というブレークスルーがある。  この新型HV技術こそ、ホンダの本気度を示したものにほかならない。これまでトヨタの独壇場と化していたHV戦線に、ホンダが本格的な殴り込みをかけたのだ。

ポストHVを視野に入れた戦略

「ホンダがHVでトヨタを超えた」―国産車メーカー関係者はこう述べ、驚きを隠さない。それほどまでに新型アコードの衝撃は大きかった。HVを「本格量産」しているのは世界でもトヨタとホンダの二社とはいえ、両社のHVは技術的には全くの別物といっていい。トヨタがモーター単独での走行モードを持つ「ストロングハイブリッド」・・・