■私の『選択』
2013年7月号
平川雅一(元三井生命保険 取締役)
三十年前『選択』を初めて手にした時の興奮と驚きを昨日のように覚えています。
新聞、雑誌に飽き足らない部分を埋めてくれ、大衆におもねることなく、評論家のお先棒を担ぐこともなく、本音で事象を掘り下げる姿勢に共感しました。その思いは今も変わりません。
又、外国の貴重な情報が得られ重宝しています。国際情勢が複雑で難しい時代だけに、これからの日本の立ち位置を探るためにもこの分野には今まで以上に注力してほしいと思います。
遠藤宏司(元日本興業銀行 勤務)
四十六歳の時、あるオーナー会社への出向を命ぜられた。二年間の予定という。出向先では読書好きのオーナー会長から時々のテーマで持論の開陳があり、意見を求められる日が続いた。連日、嫁入り先でテストされている様な思いである。会長との議論に備え何か良い種本がないかと悩んでいたある日、会長車の中で『選択』を目にした。“これだ”と“ピン”と来た。
以来『選択』が私の愛読書になり心強い師となった。『選択』を選択したことが正しかったのか? 当社への在籍は十七年の長・・・