《土着権力の研究》北海道 ホクレン
「農業王国」を牛耳る最強政治集団
2013年7月号
六月二十三日正午、札幌市内のホテルに設定された面談会場に林芳正農林水産大臣が現れた。面談の相手は、高橋はるみ北海道知事と、ホクレン農業協同組合連合会などの農業団体から成る北海道農協政治連盟 (道農政連)。「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)絶対反対」を掲げる道内の“二大巨頭”が揃い踏みした形だが、同時にホクレンをはじめとする農業団体が、北海道では知事と並び立つ政治勢力であることをまざまざと見せつける光景でもあった。
農業王国・北海道で大きな影響力を有するホクレンが、来る七月の参院選でも存在感を発揮している。TPPへの交渉参加をめぐっては、最大の抵抗勢力として「断固反対」を訴え、昨年末の衆院選では民主王国・北海道を瓦解させ、自民党圧勝を導く原動力となった。皮肉にも、自民党政権は恩を仇で返すように四カ月後の三月、TPP交渉参加を発表するが、それによって再び、ホクレンは「重要五品目の関税死守」などを謳い、自民党に揺さぶりをかけている。
TPPは「天下分け目の決戦」
JR・・・
農業王国・北海道で大きな影響力を有するホクレンが、来る七月の参院選でも存在感を発揮している。TPPへの交渉参加をめぐっては、最大の抵抗勢力として「断固反対」を訴え、昨年末の衆院選では民主王国・北海道を瓦解させ、自民党圧勝を導く原動力となった。皮肉にも、自民党政権は恩を仇で返すように四カ月後の三月、TPP交渉参加を発表するが、それによって再び、ホクレンは「重要五品目の関税死守」などを謳い、自民党に揺さぶりをかけている。
TPPは「天下分け目の決戦」
JR・・・