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政治

《罪深きはこの官僚》 田河慶太(内閣官房新型インフルエンザ等対策室長)

悪名高い「特措法」整備の戦犯

2013年5月号

「社会機能が止まってしまうのではないかという誤解がある」

 日本記者クラブが主催する講演会の質疑応答で、内閣官房新型インフルエンザ等対策室長の田河慶太はこう釈明した。中国で感染が広がった鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)対応の渦中にいる官僚だ。この講演は、今回のウイルスが明るみに出る前の二月下旬、「新型インフルエンザ等対策特別措置法」の施行を控えて行われた。記者から特措法の問題点について問われた際に冒頭の発言があった。しかし、「誤解がある」としながら、田河はそれを解くための有効な説明はなんらしなかった。

 施設の使用制限について、学校については制限を考えるとした一方、危惧されている医療機関や食料品店については、「別に考える」と述べただけ。交通機関の使用制限は「感染を少なくしていく努力が必要だが、止めればよいというものではない」と語り、結局どうするのかという結論は語らなかった。ようするに言質をとられまいとする官僚答弁に終始した。
「厚生労働省は『何もしないこと』にかけては霞が関でも一流」

 全国紙厚労担当記者・・・