《企業研究 》西武ホールディングス
「ハゲタカ」サーベラスとの泥仕合
2013年3月号
米投資ファンド、サーベラス・キャピタル・マネジメントの最高経営責任者(CEO)、ステファン・A・ファインバーグ氏が後藤高志・西武ホールディングス(HD)社長に対して押し付けた“烙印”の数々は凄まじい。少し長くなるが、ファインバーグ氏がしたためたとされる手紙からその一部を引用しよう。
「貴殿は、・上場手続き及びバリュエーション(株式公開=IPO価格の評価)について協議するためにサーベラスと面談することを数カ月にわたり拒絶し、・資本提携契約(=後述)七条五号に基づき必要となるサーベラスとの事前協議を実施せずにハワイの資産など主要資産に関する決定を行い、・情報提供及び開示を制限することにより引受証券会社にバリュエーションを下げることを不当に強制し、・資本提携契約の必要最小限の修正によって上場を達成するためにサーベラスと協働することが求められているにもかかわらず、サーベラスに対して資本提携契約全体を終了させるよう迫り、・東京証券取引所の立場を数多くの点及び機会において不正確に述べ、・サーベラスが指名した取締役及びわれわれのオペレーションチー・・・