安倍訪米の「隠された狙い」
「タカ派」イメージ払拭に腐心
2013年3月号
安倍晋三首相が念願の訪米を果たし、オバマ大統領と初めての会談を行った。焦点だった環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)で関税撤廃の「例外」を事実上認める共同声明を勝ち取るなど、一定成果を挙げたのは確かだろう。
だが、今回の訪米にはもう一つ密かな狙いがあった。それは、安倍首相が米メディアに貼られた「タカ派」「右翼」などのレッテルを、いかにして払拭するかのイメージ戦略だ。実際、訪米中に安倍首相はこの点に細心の注意を払っていた。