《日本のサンクチュアリ》私大と新聞の「異様な関係」
無能学生濫造を促進
2013年2月号
二月に入り、受験生は正念場を迎えている。一月十九、二十日に行われた大学入試センター試験から試験本番を迎え、私立大学の入学試験が次々と続き、二月下旬の国立大学二次試験へと続いていく。
十九~二十歳人口は、一九九三年にピークを迎えて以降、坦々と減少している。大学進学志望者数と大学定員が一致して「全入時代」を迎えたのが二〇〇七年だ。
しかしその一方で、毎年のように大学が新設されている。「定員割れ」など、私学を取り巻く環境の悪化が伝えられるにもかかわらず、なぜ大学は増え続けるのか。
「行政の無駄にうるさいマスコミは、なぜか乱立する大学には寛容。むしろそれを後押ししてくれる」
退官して、ある私立大学に職員として天下った文部科学省OBの一人はこう語る。私立大学増加の背景には、予算とともに大学という「植民地」を獲得したい文科省の意思と同時に、それを助長してきた新聞に代表されるマスコミの思惑も多分に反映されている。私立大学と新聞の「もたれあい」が、結果的に無能な学生を濫造しているのだ。
三千億円の私学助成と新聞広告
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