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社会・文化

「ネット」で変わるクラシック音楽界

「脱CD」で新たなビジネス展開

2013年2月号

 インターネットの発達はクラシック音楽界にも大きな変化をもたらしている。なかでもベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とメトロポリタン・オペラという世界最高峰のオーケストラとオペラ・カンパニーが、積極的にインターネットを通じて映像の有料配信を行っていることは注目される。  ベルリン・フィルは、二〇〇九年に「ベルリン・フィル・デジタル・コンサートホール」をスタートさせた。ベルリン・フィルの本拠地での定期演奏会の映像が一年間に三十公演ほど生中継され、自宅に居ながらにしてベルリン・フィルの定期会員気分が味わえる有料配信サービスである。また、終わった演奏会をオンデマンドで見ることもできる。  もちろん、世界的な展開がなされ、一〇年には日本語のサイトも始まった。ベルリン・フィルの本拠地「ベルリン・フィルハーモニー」に設置された六台のハイビジョンカメラは、芸術監督のサイモン・ラトルだけでなく、コンサートマスターの樫本大進、フルートのエマニュエル・パユ、オーボエのアルブレヒト・マイヤー、ホルンのシュテファン・ドールなど、まさにきら星のようなスター軍団をとらえる。言うまでもなく、ベルリン・フィ・・・