雅子妃は治らないのか
「療養十年」の医学的深層
2013年2月号
雅子皇太子妃が「適応障害」という一般にはあまり馴染みのない病名をつけられ療養を始めてから、十年あまりになろうとしている。この問題に関しては、最近でも関心は高く、「ご病気」の診断と治療について、さまざまなメディアで繰り返し議論が行われてきた。
具体的な論点として、医師団の言う「適応障害」という診断は正しいものなのか、長期のご静養にもかかわらずなぜ症状がなかなか改善しないのか、あるいは皇太子妃としての公務を十分に果たせないことは認めてもいいのか、などといった点について、議論されることが多い。