ANA「慢心経営」の反映「787」
「夢の翼」が一転「お荷物」に
2013年2月号
最新鋭中型旅客機ボーイング787が「夢の翼」から一転、経営の「お荷物」になり果てた事態に、全日本空輸(ANA)は頭を抱えている。
あるANAのパイロットが語る。
「787はコンピューターによる操縦支援システムによって安心して運航できるうえ、従来機では八千フィート(約二千四百メートル)だった与圧客室高度も六千フィートとより平地に近い感覚で、加湿もされるなど客室も快適で、客室乗務員(CA)にも評判が良かった。まさに夢の翼だった……」
「だった」と、つい「過去形」になってしまうのは、一月十六日の緊急着陸事故のせいであるのは言うまでもない。