迷えるトヨタの「レクサス問題」
「展望」なき高級車が映す「宿痾」
2013年1月号
台数至上主義に突き進むトヨタ自動車にあって、低下する収益性を下支えする救世主との期待もある高級車ブランド「レクサス」。
しかし堅調な米国市場を除けば、相変わらずの鳴かず飛ばず。トヨタの最上級ブランドではあるものの、販売台数が少ないためグループ全体へのインパクトがきわめて限定的なことから、今や経営課題としては「忘れ去られたに等しい存在」(全国紙記者)となりつつある。
だが、実はここにこそ現在の迷えるトヨタの「宿痾」が映し出されている。