「似非愛国者」石原慎太郎の終焉
「日中険悪化」の火付け人
2012年10月号
「尖閣を巡る四月以降の一連のドタバタは茶番。そういう意味で習近平の発言はある意味正しい」
外相経験のある自民党重鎮はこう評した。中国の次期国家主席である習近平は、九月十九日の米国務長官パネッタとの会談の席上、日本による尖閣国有化について「茶番」と評した。もちろん、この重鎮は、中国に与するものではない。東京都知事石原慎太郎が突如としてぶち上げた都による尖閣購入計画を巡る騒動が、石原が勝手に騒いだ茶番に過ぎないというのだ。日本企業が大損害を受けたデモを引き起こし、日中関係を無駄に悪化させたという点では、「ただの下手な芝居では片付けられない」と嘆息する。