韓国「財閥共和国」が岐路に
国民の不満と「外圧」強まる
2012年10月号
「財閥への逆風は過去に例がないほど強まっている。国内の不満を無視して財閥が韓国経済の牽引役を務めるというシステムが限界に近付いているのかもしれない」
韓国の財界重鎮はこう嘆息した。
「財閥共和国」とまで評される韓国の財閥による経済支配は強力だ。同国経済が右肩上がりを続けてきた原因は、ウォン安とともに、強力な財閥の存在とそれに起因した中小企業、国民苛めに依るところが大きい。
ここにきて、サムスン、現代、SK、LGといったメガコンツェルンへの批判は頂点に達している。韓国財界にとって頭痛の種は、国内からの批判だけでなく「外圧」も強まっていることだ。