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政治

驕る「維新の会」の内部対立

酷過ぎる「ハリボテ集団」

2012年9月号

「『近いうち』に解散総選挙はしないほうがいい」  自民党の大阪市議はこう断言する。早期解散に持ち込みたい自民党執行部は拙速だという。 「選挙が遠ざかれば維新の会は放っておいても瓦解する」  オリンピック開催中のどさくさに紛れた政局によって総選挙がグッと近づき、中央政界はもちろん、各種メディアが大阪市長の橋下徹が率いる「維新の会」の動向を追っている。  しかし、その足元を見ると「寄せ集め」集団の内部からは早くも不協和音が聞こえ、政党要件を満たす前に限界の兆しさえ見える。 「八方から声をかけられる橋下の増長は止められない」  全国紙の市政担当記者は呆れる。自民党の元首相安倍晋三との接近や、民主党離脱組や、現職議員を仲間に引き入れるべく動いていることは周知の通りだが、「橋下も、大阪府知事の松井一郎も上から目線」(全国紙政治部記者)だという。

内紛のもととなる「都構想」

 公募から選ばれ、八月一日に淀川区長に就任した榊正文が、一週間も経たぬうちにツイッター上で自身を批判した相手に「アホか、相当な暇人やな」と暴言を投稿して問題と・・・